【豊富な資源を主成分とする高機能材料の開発】
石川研究室で扱う材料系は、地球上に最も豊富な元素(ケイ素、マグネシウム等)を主成分とするセラミックス材料(炭化ケイ素、シリカ、マグネシア等々)で、その優れた機能(高強度、高耐熱性、耐酸化性、高熱伝導、触媒機能等々)の発現メカニズムや機能を支配する因子を詳しく調べています。目指すは「世界一の特性」です。例えばセラミックス材料の強度を例に取ると、材料中に存在する欠陥が破壊の起点となることから"欠陥"が強度を支配しており、強度は欠陥サイズの2分の一乗に反比例します。つまり、高強度を発現させる為には欠陥サイズを限りなく小さくする必要があり、最終的には原子レベルまで制御する必要が出てきます。石川研究室では、そのような過程を企業研究者とともに詳細に調べ、材料合成の過程に起こる構造変化や微細組織の生成メカニズム等々、論理的な解析をおこなっています。更に、セラミックス粉体の新しい焼結プロセスの開発や、耐食性の高いチタン金属を用いた光触媒材料の開発とその浄水技術に関する研究、新しいセラミックス粉末の合成法等々、多岐に渡った研究を実施しています。