研究者基本情報

• 木村　良一 キムラ　リヨウイチ KIMURA Riyoichi

主な研究課題

• 【認知症の研究】
  日本が迎えた超高齢社会において、認知症との闘いは避けては通れない問題です。認知症克服に向けて、認知症に関わる様々な遺伝子改変マウスの認知機能評価や新薬の前臨床実験を、電気生理学的実験、行動実験、生体機能イメージングなどで行っています。近年では、アルツハイマー病モデルマウスである５XFADマウスの認知機能評価を実施、現行の中では最も優れたモデルマウスであることを示しました。また、アルツハイマー病は糖尿病患者の罹患率が高いことから、糖尿病に深く関わるアミリンというペプチドホルモンに注目し、研究を進めています。
• 【マウス脳機能イメージング技術の開発】
  生体内の特定の細胞やたんぱく質などを可視化することにより、それらの機能について多くの情報を得ることができます。多光子励起顕微鏡を構築し、様々な細胞の開口放出機構を明らかにした経験を生かして、より微細で早い反応でも観察できる新たな蛍光顕微鏡の開発に挑んでいます。一方で、長期間に渡ってマウス一個体の観察を継続して行うことが可能である、小動物用強磁場MRIを用いた研究にも力を注いでおります。
• 【大学基礎教育学（物理学、化学、生物学）】
  高校教諭養成に熱心な東京理科大学にて教諭免許（理科）を取得しました。高校の理科教育の現状を理解したうえで、大学の一般基礎の教員として、高校と大学を繋ぐ理科教育のあり方について研究しています。
• 【国際文化交流】
  これまでの海外の大学、病院、国立研究所などで働いた経験を活かし、大学教員として国際文化交流に貢献できないかを研究する。
• 【生命科学の統計学】
  脳神経発火活動の解析。特にガンマオシレーションが各部位の相互作用や高次脳機能にどのように関わっているかを研究している。

所属

• ENG 共通教育センター 准教授

研究分野

• 国際文化交流 International cultural exchange
• 生命科学の統計学 Statistics for the Life Sciences
• 神経オシレーションの研究 Study of neural oscillations
• 認知症 Dementia Research
• 高大連携 University-High School Collaboration

研究経歴

• 1995 ENG 1997 「分子クラスター負イオンの光電子分光の研究」に従事 Engaged in research on the photoelectron spectroscopy of negatively-charged molecular clusters
• 1995 ENG 「多光子励起顕微鏡による様々な分泌細胞の開口放出の可視化の研究」に従事 Engaged in research on the visualization of exocytosis in various secretory cells by Multi-photon microscopy
• 2001 ENG 「高大連携の研究」に従事 Engaged in research of University-High school colaboration
• 2004 ENG 「ニコチン性アセチルコリン受容体の研究」に従事 Engaged in research on the nicotinic acetylcholine receptor (nAChR)
• 2007 ENG 「アルツハイマー病の研究」に従事 Engaged in research on the Alzheimer's disease

研究職歴

• 2000 ENG 2002 岡崎国立共同研究機構・生理学研究所　共同利用研究員 Collaborated Researcher, NIPS, Okazaki National Research Institutes
• 2001 ENG 2007 弘前大学医学部第一生理学教室　助教 Assistant Professor, Depepartment of Medicine Hirosaki University
• 2004 ENG 2007 (延べ三年間) セントジョセフ病院・バロー神経研究所・訪問研究員 (AZ, USA) (Total 36 months) Visiting Scientist, BNI, St. Joseph's Hospital (AZ, USA)
• 2007 ENG 2008 ニューヨーク大学ネイサンクライン研究所・認知症研究センター・博士研究員 (NY, USA) Postdoctoral Fellow, The Center for Dementia Research, NKI, New York University (NY, USA)
• 2008 ENG 2010 国立衛生学研究所・国立子どもの健康と人間発達研究所・特別訪問研究員(MD, USA) Visiting Postdoctoral Fellowship, NICHD, NIH (MD, USA)

委員歴／役員歴

• 2016-04 ENG 2017-03 山口東京理科大学 学生部委員（補職）
• 2016-04 ENG 2017-03 山口東京理科大学 校友会　幹事
• 2016-04 ENG 2019-03 山口東京理科大学 友和会（学生支援の会）　幹事
• 2018-04 ENG 2019-03 山口東京理科大学 教務幹事（捕職）

学位

• 東京大学 The University of Tokyo 物理化学 Physical chemistry 修士（学術） M.A. (Arts)
• 東京大学 The University of Tokyo 機能生物学 Functional Biology 博士（医学） Ph.D. (Medicine)

出身大学

• 東京理科大学 Tokyo University of Science 理学部 Faculty of Science 応用物理学科 Department of Applied Physics 大学 卒業
• 東京大学 The University of Tokyo 総合文化研究科 Graduate School of Arts and Sciences 広域科学専攻　相関基礎科学系 Department of Multi-Disciplinary Science (Basic Science) 修士課程 修了
• 東京大学 The University of Tokyo 医学系研究科 Graduate School of Medicine 機能生物学専攻 Functional Biology 博士課程 修了

著作(論文等)

• 脳内アミリン研究とアルツハイマー病新薬開発，その後の展開へ Precision Medicine「研究者の最新情報」 2024-07 7 7 70 ENG 72
• アルツハイマー病新薬開発と脳内アミリン研究 BIO Clinica「BIOLOGY TOPICS」 2024-04 39 4 75 ENG 77
• アルツハイマー病における脳内アミリン研究 BIO Clinica「Biology Topics」 2022-10 37 11 68 ENG 70
• Extracellular vesicles enriched with amylin receptor are cytoprotective against the Aß toxicity in vitro. PLoS One 2022-04 17 4 e0267164
• Genetic depletion of amylin/calcitonin receptors improves memory and learning in transgenic Alzheimer’s disease mouse models. Molecular Neurobiology 2021-07 58 10 5369 ENG 5382

著書

• 第14回「老年研究頴原賞」受賞　～その後～ 一般財団法人山口老年研究所年報 2018-04
• アルツハイマー病協会国際会議に参加して 政策医療振興財団　医療の広場 2018-01
• 認知症克服に向けた非臨床試験 小野田商工会議所 2017-10-01
• 信じてくれたからがんばれたことを忘れずに 理科大フォーラム 2016-03
• アメリカ留学便り- 学園便り（弘前大学） 2005-08

学会発表

• Adverse effects of Aβ1-42 oligomers: impaired contextual memory and altered intrinsic properties of CA1 pyramidal neurons ENG 第101回日本生理学会 2024-03
• 認知症は生活習慣病？ 新薬のヒントはそこに！ ENG 第49回サイエンスカフェ 2023-12
• アルバータ大学との国際共同研究、その後その先 ENG 第9回生命科学研究会 2023-11-18
• Validation of cytoprotection against the Aß toxicity in extracellular vesicles enriched with amylin receptor by electrophysiological method. ENG 北米神経学会、Neuroscience 2023 2023-11
• 同時双方向型遠隔授業による高大連携授業の実践報告 ENG 大学教育研究フォーラム 2023-03

その他業績

• 山口東京理科大学第272回コロキウム補佐 2022-03
• 公開研究授業”数学学習の進化～知識レベルアップ～”（「教養の系譜」第15回目授業） 2022-01
• 研究推進機構研究課題「嗅内野深層を標的としたアルツハイマー病発症機序の研究」 2021-07

特許

• Compounds for the Treatment of Alzheimer’s Disease PCT/CA2021/051474
• Compounds for the Treatment of Alzheimer’s Disease U.S. Application Serial No. 17/505,250

受賞歴

• 第14回 老年研究頴原賞 2017-04
• アルバータ州健康増進局　訪問研究者賞 The AIHS Visiting Scientist award 2015-05-27

学会活動

• 生命科学研究会 会長 2023-12
• 日本数式処理学会第31回大会 大会実行委員長補佐 2022-06
• 生命科学研究会 副会長 2015-01 ENG 2023-11

客員教授

• University of Alberta 2019-08 ENG 2020-08
• 大学共同利用機関法人　情報・システム研究機構 統計数理研究所　健康科学センター 2018-04 ENG

researchmap研究分野

• 教育学 Pedagogy 大学　教養　基幹教育 University Arts and Sciences Basic Education
• 神経科学一般 General neuroscience 認知症　MRI　多光子励起顕微鏡 Dementia MRI Multiphoton Microscopy
• 神経解剖学・神経病理学 Nerve anatomy and neuropathology 認知症　アルツハイマー病　アミリン受容体 Dementia Alzheimer's disease Amylin receptor
• 神経化学・神経薬理学 Neurochemistry/neuropharmacology 認知症　ニコチン　記憶と学習 Dementia Nicotine Learning and memory

共同研究テーマ

• 認知症創薬研究
• 国際文化交流推進

学識経験

•  

シーズ集URL

• http://www.tusy.ac.jp/uploads/images/tusy_profile_46.pdf