学会発表

Basic information

Name ONO Hiroshige

発表題目

スマートグラスを用いた事前実習の効率化に関する山口東京理科大学の取組

代表発表者名

緒方浩二

共同発表者名

小野浩重

学会・会議名

第8回日本薬学教育学会大会

発表形態

ENG

発表開始年月

2023-08-20

 

 

発表終了年月

 

概要

実践的な技能を伴う実習に於いて、学生は教員が示した実習課題の模範を観察・模倣することにより、その技術を習得していることが多い。しかし、注射剤調剤等指先の詳細な動き等の説明においては、教員から遠い学生はそれを観察することは困難であり、要領を得ることが出来ず、結果として、技術習得度が低いものになってしまう傾向にある。そのような学生には個別指導で対応することにより説明を補うことが出来るが、学生数が多い場合は非効率的であり得策とは言えない。これらの問題を解決するために本学では、スマートグラスを導入して、大勢の学生に対して均一的な術指導による実習の効率化の試みを行った。具体的には、教員が実習項目の実演を行う際にスマートグラスを装着し、スマートグラスから映し出される教員の視点や詳細な動作をスクリーンに映写し、リアルタイムに映し出される映像と教員の説明により学生の技術習得の向上を図る試みを行った。更に、学生、及び、教員の動作を撮影した動画をクラウドと本学内に設置したファイルサーバに保存し、後日学生が教員の動作と自分の動作を比較が出来るようなシステムの構築を行った。発表では、本校が導入したスマートグラスを中心としたシステムの概要、及び、そのシステムを用いた実習等の紹介、スマートグラスの問題点や実習の後に学生に取ったアンケートから明らかになった問題点等について述べ、本校が取った解決策の説明を行った。