機能性キャビテーションは表面粗さを抑制しつつ,圧縮残留応力の付与が可能なピーニング処理である.本研究ではアルミニウム合金A6061-T6の丸棒試験片に対して機能性キャビテーション処理を施し,疲労特性の評価を行った.比較材として,鏡面研磨材および微粒子ピーニング材を用意し,表面観察や疲労寿命について検討した.機能性キャビテーションによって,表面粗さを抑制しつつ,疲労寿命を4倍に伸ばすことができた.