シンクロトロン光源からのX線を用いたエネルギー集中型多機能キャビテーションプロセスを開発しました。この技術を用いて、アセトンと重水素化アセトンの混合液でSC610 Ni基超合金単結晶の表面処理を行いました。この処理により、水よりも高い気泡温度が得られました。高エネルギーX線を用いたこの新しいプロセスは、従来開発されていた高磁場レーザー照射によるエネルギー集中型キャビテーションシステム(LMEI-MFC)と比較して、処理効率が飛躍的に向上し、処理面積も拡大しました。処理後、合金表面は平坦化され、構造安定化元素であるTa、W、Reが表面に孤立化するとともに、γ’相の割合が最適化されました。また、処理表面には酸化膜も形成されませんでした。この技術は、様々な耐熱金属の強化への応用が期待されます。